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近視について

●近視の原因はまだ不明?

 遠くの景色を見るときなど、眼の調節機能が働いていない状態の際に、眼球へ入ってくる平行光線が網膜よりも前に像を結んでしまうことを近視と呼びます。視力検査のときにめっきり小さな文字が見えなくなったのに気付いて、メガネやコンタクトレンズを使おうと決めた人はたくさんいることでしょう。近視とは身近な眼の状態ではありますが、原因についての定説はまだ定まっていません。主な原因の説には、眼を近づけて作業を続けることで、水晶体の厚さを調節している毛様体筋が緊張し続けるようになってしまい、そのために水晶体が薄くならずに遠くが見えないという「水晶体の屈折力増加」に基づく説と、眼球の表面にある角膜から裏側にある網膜までの距離である「眼軸」が長くなるために近視になる、という「眼軸延長」に基づく説とが有力とされています。親が近視だと子も近視である可能性が高いことから、以前は遺伝によるものとする説もありましたが、遺伝には環境との関わりが強いことも多いので、一概に遺伝が近視の原因であるとはいえないと考える向きが一般的です。

●よく聞く仮性近視とは?

 仮性近視とは俗称で「偽近視」や「調節緊張性近視」などと眼科医では呼ばれます。これは眼を酷使するなどして起こった疲労が原因で、焦点が一時的に合いづらい状態になってしまうことです。子どもに多く見られ、眼を休ませたり目薬を使うことで回復しやすくなります。子どもの場合は、近視の状態になったからといってすぐにメガネやコンタクトレンズを作るのではなく、本当に近視なのか、一時的なものなのかを検査した方がよいでしょう。また、眼のかすみや充血、眼の奥の痛みが生じている「眼精疲労」の状態をそのままにしておくと、視力が落ちることがありますので、注意が必要です。